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~インド支援施設の対応(子どもたちの授業編)~

 

梅雨の晴れ間には太陽のありがたみがしみじみ感じられますね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。インドの支援施設シャンガハンのFr.から頂いた情報の共有も、本日で最後となります。本日は、シャンガハンのFr.たちが子どもたちの教育のために始めた活動についてご紹介いたします。なお、ここで出てくる子どもたちは「めぐこ」が支援をしているSMS(Sophia Meguko Scholars) も含まれております。Fr.たちの様々な工夫の元、より良い教育を提供しようと動いていることが伺えますのでぜひ最後までご覧ください。

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1.村ごとに小学1年生から4年生までの生徒に特別授業を開催

シャンガハンでは現在、自粛生活を余儀なくされ、学校は今年の9月から再開予定です。多くの子どもたちは家事や農作業を手伝い、残りの時間は遊んで過ごしています。しかし、保護者によると、学業を一切していない生徒もいるようです。もしこの在宅期間がこのまま延長されると、子どもたちはすべての勉強を忘れてしまうのではないかという懸念があります。そこでFr.たちは、小学1年生から4年生までの生徒に、村別で特別授業の実施を決定しました。10-15人ほどの少人数で授業を行い、マスクの着用とソーシャルディスタンスを保ちながら行います。また村ごとに2,3クラスに分け、15人を超えないようにします。混雑を避け、生徒同士の距離を保つためです。シャンガハンの生徒だけでなく、他校の生徒も対象とします。先生となるのは学校の先生のみならず卒業生や若者など様々であり、それぞれの居住村を担当します。授業は6月から8月までで、月曜日から金曜日まで2時間、コミュニティーホールや公立の小学校で開催をします。マスクは先生と生徒各自に配布され、消毒剤も各授業部屋に置いています。現在、家庭では栄養のある食事を子どもたちに与えることが難しい状態である為、授業後には毎日軽食の配布も行っています。

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2. 5年生から8年生までの生徒を対象としたYoutubeオンライン授業

また、5年生から8年生までの生徒を対象に、できる限りすべての科目を対象としたYouTubeでのオンライン授業を2020年6月から開始しました。まずは数学、科学、英語、社会科学、グジャラート語から始め、時間があれば必要に応じて他の科目にも移行します。6月に配信された授業は、5月にシャンガハンで収録しました。また、生徒が空いた時間にいつでも村のネット環境で見られるように、授業は録画され、YouTubeにアップロードされます。この授業は、監督官2人によって監修されます。監督官は、すべての生徒、少なくとも「めぐこ」の支援施設であるシャンガハンの生徒が授業動画を見て、学校から出された宿題に取り組むことを確認します。これらのオンライン授業のテストは、学校が再開された後に行われます。

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3.貧しい生徒のための学費と教科書代

通常、貧困家庭の生徒や移民たちは、学費や教科書代を借金しています。彼らが移住労働に行く前に雇い主やブローカーからお金を借りているのです。つまり、彼らのほとんどは働き始める前から多くの借金があることになります。雇い主やブローカーは借金を彼らの給料から差し引いて渡します。彼らは仕事の終わりに、借金から差し引いた給料があるか計算し、あれば受け取ることができ、なければ手ぶらで家に帰ることとなります。現状として、ほとんど受け取れる給料はなく、手ぶらで家に帰っています。今年私たちは予期せぬ世界的危機に直面しており、彼らは働くことができていません。結果、彼らは今年の借金の返済をすることができなくないだけでなく、働くことができるようになるまで負債を支払うことができないのです。さらに厳しい状況に直面している人々もいます。このパンデミックの期間に仕事や収入源が途絶えてしまった家族が、生計を維持するための少ない資源を使い切ってしまっています。特にひとり親世帯は、学校が再開したときに子どもたちの学費、教材費を支払うことがでない家庭もあります。政府は私立学校へは教科書の配布は行いません。これらの貧しい家庭やひとり親世帯を支援していくためにFr.たちは、100人分のひとり親世帯の子どもたちに教科書の配布や学費を支払うことを決めました。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。写真と動画は農作業を手伝う子どもたちの様子です。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で直接現地へ訪れることはできませんが、このような形で現地の方とつながり、情報共有をし、それをこうして支援者様へつなげることができることは何よりも大切なことだと思います。「めぐこ」が設立から45年間支援を続けることができているのは、支援者様の温かいご支援のおかげです。世界は厳しい状態にありますが、今後も変わらぬご支援をいただけると幸いです。

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