スケジュール
終日観光
雑感
今日は朝サンホセの子どもたちと遊び、その後ホセリサールの記念館や独立記念公園を周ったあと、午後はMall of Asiaで買い物をした。夜はジョン先生が最後の晩餐ということでレストランに連れて行ってくださり、サンホセに戻ってからツアー最後の分かち合いを行った。
サンホセに住む子どもたちは、ほとんどが生まれてすぐ経済的その他諸々の理由により、ここに預けられた子がほとんどである。
子どもたちと芝生の上で、バレーボールや竹とんぼ、氷おに等をして、皆汗だくになって遊んだ。
子どもたちはやんちゃで私たちと大騒ぎして楽しそうに遊びに興じていたが、帰り際に私の手を引っ張ってThis is my mammy!と大声で主張を始めた時に、彼ら彼女らの寂しさや切なさに触れた気がして、背景に思いを馳せずにはいられなかった。
ホセリサールは、スペイン占領下のフィリピンで勇猛果敢に独立運動を繰り広げたフィリピンの英雄であり、今も多くの人々の敬愛を集めている。
記念館の敷地内には、彼が晩年にスペイン軍に捕らえられ入れられた獄の跡や、そこから処刑場までの彼の足跡が遺されていた。
また、ミュージアムには彼の若き日の写真や、処刑宣告後に家族や愛する女性にしたためた手紙等、貴重な展示が数多くなされており、私たちは彼のまっすぐな人生に感銘を受けた。
午後に訪れたMall of Asiaはアジアの中でも最大級の広さを誇り、内部に外資系スーパーマーケットや衣料品店、レストラン、映画館は勿論、ボーリング場やスケートリンクまで備わっている。
無印良品やユニクロに加え、日本食レストランも多く出店していることから、フィリピンでも日本企業の進出が活発化していることが分かる。
私たちは約5時間の間、ドライマンゴーやパパイヤ石鹸等を購入したり、アイスクリームを食べたり…とそれぞれが思い思いの自由時間を楽しんだ。
夜ご飯を食べに訪れたレストランは通常のフィリピン料理のお店…ではなく、ウエイターやウエイトレスが演奏に合わせ、歌や踊りを披露してくれ、皆を楽しませてくれた。「めぐこ」メンバーも手を引かれるままに前へ出て一緒に踊りを楽しんだり、アナと雪の女王のLet it goを披露したりした。また、メンバーの中に19歳の誕生日を迎えた女の子がいて、全員でハッピーバースデーの歌を歌って盛大にお祝いをした。皆の可愛い妹のような存在で、いつも周囲を和ませ楽しませてくれる彼女の誕生日をこうして祝うことができ、かけがえのない時間を共有できたことを心から嬉しく思った。
最後の分かち合いのテーマは、今回のツアーのテーマである「Give&Given -対等なパートナーとして-」や、自分自身でツアー前に立てた目標に照らして、自分が過ごした20日間を振り返るというもの。私たちが奨学生一人ひとりに送っている1000ペソの価値について、フィリピンと日本の経済格差について、昨日訪れたパヤタスで受けた衝撃について、そして今後の「めぐこ」への関わり方について…。私たちはツアーをともに乗り越えてきたメンバーに、自分の率直な思いを分かち合った。様々な体験を経てまだ心の整理が着いていないメンバーもいるけれど、それぞれがそれぞれの目標を掲げ、慣れない初めての環境に戸惑い、答えの見つからない問いに悩みつつも、日々仲間に考えをぶつけとことん話し合い、試行錯誤を繰り返した20日間を通して、皆学びと達成感を得、成長できたように感じた。
明日は長かったようで、あっという間だったツアーもいよいよ最終日。全員が無事に家に着くまでツアーは終わらない、というジョン先生のお言葉もあるように、皆が元気にただいまを言えるよう最後まで気を抜かずに帰国したいと思う。
法学部国際関係法学科3年 白井陽菜
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