8月6日
寝台列車の中で目が覚めた。アーメダバードには、8時半頃到着した。ホームでAmbalalさんやtuitionクラスの若い先生たちに出迎えてもらい、バスに乗り込んだ。インドに来て初めて額に歓迎のしるしを付けてもらい、とても新鮮だった。ザビエル大学に到着し、休憩と昼食の後、Fr. Jimmyによるインド社会についての講義を聞いた。貧富の差の激しさや、スケジュールドカーストの人々についてのお話が印象的だった。夕方には、スラムにあるtuitionクラスを見学した。スラムの中を歩いていくと、辺りからどんどん子どもをはじめたくさんの人が集まってきた。それまで、スラムというと、貧しく衛生状態が悪い地域というマイナスなイメージしか抱いていなかったが、そんな環境下でも生き生きと生きる子どもたちに出会うことができた。薄暗い4畳ほどの狭い部屋の中で、10~15人の小さな子どもたちが勉強していた。私はそこで、クラスの近くに住む13歳の女の子に出会った。彼女は私に一生懸命英語で話しかけてくれ、同じ名前であることや、将来の夢の話などを通して仲良くなることができた。彼女は自分の家に来てほしいと言ってくれ、家族を紹介してくれた。とても短い時間だったけれど、彼女との時間は私にとって忘れられないものになった。今でも、彼女のキラキラした笑顔が目に浮かぶ。
二年 笹田満愛
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