3つ目に提供していただいたのはMake History社のリトル・クオート・ジャーでした。これは覚えておくべき言葉を収納しておくことができるいわばアナログの記憶媒体。私たちは子どもたちの夢を未来に残すことに決めました。
Asilo de Moloという施設は老人ホームで、周辺地域に住む100名の「めぐこ」奨学生の奨学金を管理しています。私たちはこの施設に集まった奨学生に将来の夢をカードに書いてもらいました。最初は戸惑い気味でしたが皆一生懸命に書いてくれました。
多かった夢はPolice man/woman(警察官)、teacher(教師)、sea man(船員)でした。どの施設へ行っても教師になりたいという子どもたちは多いようです。
またSt. Anthony College of Roxas City, Inc.(セントアンソニ-)という施設の子どもたちにも夢をカードに書いてもらいました。小学生の子どもたちだったのですが、皆積極的で色々な色のペンやクレヨンを使って、絵も添えて書いてくれました。
この施設では170名の「めぐこ」奨学生を、大学のプログラムの一つとして管理しています。この施設はパナイ島のロハス市にあり、この地域では昨年11月にフィリピンを襲った台風ハイエン・ヨランダの被害が甚大でした。幸い子どもたちの中に犠牲者はいませんでしたが、大半の家屋が竹や木材でできているため、全壊もしくは半壊状態で現在も復旧途上にあります。両親の中にはゴミ収集でセロハンやプラスチック等を集めて生計を立てている人も多く、一日の平均収入が約100ペソ(200円程度)しかないため、家を再建する資金が不足しているのが現状です。
子どもたちはDoctorやNurse, Teacher, Professor, Singer, Seaman, Police man等、様々な夢を書いていて、書き終わった後それぞれの親に見せに行っていました。生活は厳しいに違いないのですが、笑顔で楽しそうにしている子どもたちの姿が印象的でした。
最後に、渡航前からご相談に乗ってくださり、粘土、カタミノとリトル・クォート・ジャーをご提供くださった株式会社CAST JAPAN様へ心から感謝いたします。ありがとうございました。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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