『自分にできること』
鈴木麻美
本当にたくさんのものを経験し、目で見て、全身で感じてきた。たった22日間で多くのものを吸収した。しかしインドを発つ日にも、そして現在も、それらを消化しきれていない。
たくさんの村を訪問し、たくさんの人と握手をし、挨拶をした。人々がどんなところに住んでいて、どんなものを食べて生活しているのか知ることができる貴重な経験だった。それぞれの施設では子どもたちはみんな私たちに笑顔で近寄ってきてくれた。施設のシスターやファーザーは手厚くもてなしてくださり、不自由を感じることはなかった。しかし握手を交わした人々の本当の気持ち・貧しさを知ることはできなかった。私たちがインドで食べた食事は子どもたちが毎日食べているものとは違う。毎日あったティータイムも私たちのために特別に用意してくれたものだ。
このスタディーツアーに行ったからと言って貧困を簡単に語ってはいけない。子どもたちにはどんなバックグラウンドがあって、どのような思いで毎日を過ごしているのかわからない。
しかし子どもたちはみんな素敵な夢を持っていた。インドに滞在中、いくつかの施設で子どもたちに夢を書いてもらう機会があったのだが、それを書いている彼らの顔はとても輝いていて、印象的だった。
全て見てきたようでも、見ることができなかった、そして人々が見せることはなかった貧困・不安・問題は存在しているだろう。初めてこのような発展途上国を訪れたが、「めぐこ」が目的としている教育支援以外にもたくさんのものが私の中に飛び込んできた。「めぐこ」がこの国のすべてを救えるわけでは勿論ない。今後は「めぐこ」メンバーとしてどうすべきか、何ができるかを考えていく必要がある。しかし今年の夏インドでの経験は決して忘れず、大切にしていきたい。そして夢を持った子どもたちみんなの笑顔を思い出すことで、今後の「めぐこ」としての活動のモチベーションにしていきたい。